グローバル展開を支える技術力─韓国進出プロジェクトにおけるバックエンドエンジニアの挑戦と成長
Buzzさんのオフィスでの仕事の様子。使いやすい自分好みのキーボードを使って仕事をしています。
株式会社エウレカ(以下: エウレカ)は、恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営する企業です。その中で、Back-end Engineerとして韓国展開プロジェクトを推進したBuzzさんに、プロジェクトでの取り組みやキャリアについて伺いました。
👉 Buzzさん:2022年にエウレカに中途入社し、Back-end Engineerとして活躍中 (LinkedIn、Github、Pairs Engineering Blog 執筆記事一覧)
学生時代は要件定義やプロジェクトマネジメントといった分野に強い関心があり、その志向から1社目は大手システムインテグレーターを選びました。ところが新卒研修で、ユーザーが必要とするソフトウェアを考え、開発する演習を経験したことで、自分の手で形にしたものが動く瞬間の楽しさと、それが誰かの役に立つものづくりの魅力に気付きました。研修後の配属先ではその体験と業務内容との間にギャップが大きく、困っているユーザーに価値を届ける開発に携わりたい思いが一層強まったため、結果的に早期に退職をしました。その後、エンジニアとしての開発力をつけるため、受託開発を行う2社目の会社に転職しました。その会社では、案件ごとに求められる技術が違うので、Machine Learning、Web front-end、Back-end、Infrastructureなど幅広く開発に関わっていました。幅広い開発経験を詰め、楽しい部分もあったのですが、今後の将来のキャリアを考えた際に、幅広く色んな技術を使って開発できるエンジニアよりは、特定の領域に特化して、より深い技術を持っているエンジニアとして活躍したいと感じるようになり、転職を検討し始めました。
2社目の在職中に今後のキャリアを考えていたタイミングで、1社目が同じだったNariさんとOgadyさんから、今エウレカで働いているんだけど、一緒に働かないか?と声掛けがありました。実は社会人になってから仕事中心の生活で、異性と出会う機会がほとんどなかったのですが、ペアーズ を通じて人生のパートナーに巡り会えたという実体験がありました。まさにエウレカがMissonとして掲げる「人生にあってよかったと思ってもらえるものを」を自身が享受したことで、ペアーズの社会的意義性に強く惹かれていました。自分と同じ体験を、より多くの人に届けるプロダクトづくりに携わりたいという思いに加え、大規模サービス開発に携われるエンジニアとしてのやりがいと、面接を通じて感じたエンジニアの高い技術力と人柄の良さに惹かれ、ここなら自身の思い描くエンジニアとして働くことができると思い、エウレカに入社しました。
入社してからは一貫してProduct Back-endチームで働いています。このチームは、単にAPIを開発するだけでなく、MySQL、DynamoDB、Redis、Elasticsearchを含めた多様な技術スタックを活用したバックエンドソリューションの設計から運用までを担当しています。エウレカではプロジェクトベースで仕事をするのですが、入社当初はユーザーの安全性に関するSafetyのプロジェクトに関わり、その後は収益化に関するMonetizationのプロジェクトに関わっていました。2024年から現在までは韓国展開に関するプロジェクトをメインとして担当しています。

ペアーズ韓国展開直後の様子。左奥:Buzzさん 左手前:Chelさん(PdMチーム) 右:KJさん(iOSチーム)
韓国展開プロジェクトは約30名規模のプロジェクトでした。通常は7-8名のプロジェクトなので、エウレカの中では非常に大きなプロジェクトです。自分の役割としては韓国展開におけるBack-end開発の主担当で、One Appとして初めてのグローバル展開ということもあり、携わる領域は多岐に渡りました。Back-endの開発だけでなく、時にはBack-endと繋ぎ込みを行うFront-endやインフラ側など担当する内容も幅広く、同時に早く対処することが必要でした。プロジェクトメンバー以外の人にもサポートをもらいながら、認証をはじめとしたサブシステムの開発も行いました。前職ではBack-endだけでなくWeb front-endやインフラなど幅広く関わっていたので、その経験が今回のプロジェクトではかなり活かせました。
一番チャレンジングだったのは、プロジェクトの規模が大きすぎて全貌が全く見えない点でした。見積もりやスケジュールを調査をするだけでも1-2ヶ月かかりそうで、実際に走りながら解像度を高めていくということが必要でした。しかし、進めていけば行くほど「あれもこれも必要なのでは?」となり、どんどん細かいタスクが増えていき、「これ本当に終わるのかな?」という疑心暗鬼な状態でした。時には仕様やスコープを調整しつつも、自分にできることは発生したタスクをとにかくスピード感を持って処理していくことだったので、とにかくそこにフォーカスしていました。プロジェクトの全貌が掴めたと感じることができるようになったのは、リリース3ヶ月前位です。そのほかにチャレンジングだった点は、現行のペアーズの機能をグローバル対応していく必要があったのですが、ドキュメントが残ってない領域もあり、その領域についてはエンジニアが最新のソースコードを読み解いて判断して、これが必要だとProduct ManagerやProject Managerに自ら進言していく必要があった点です。
特に大変だったのは2つです。1つ目は、Verificationという本人確認に関するものです。日本のペアーズでは、高度なeKYCやマイナンバーカードのICチップ読み取りによって、本人の確認を行っています。韓国展開に関しては国が異なることもあり、独自の本人確認の仕組みが必要でした。どんな本人確認システムが韓国でスタンダードなのか、どのシステムが最適なのか調べるのも大変でした。また、One Appとしての取り組みだったので、韓国に最適化しすぎるのではなく、将来的なスケーラビリティも見据えた上で判断する必要があったので、そのあたりのバランスを図るのも難しかったです。この点については、いつも以上にPdMチームと密に連携しながら、なんとか乗り越えることができました。2つ目はペアーズはサービス規模が大きい分、それを支えるBack-endも非常に複雑な設計になっているので、スピード感を持ちながらも、影響範囲を考慮しながら慎重に進める必要があった点です。仮に影響範囲を見誤ってしまうと、韓国だけの仕様変更のつもりでも、予期せず日本のユーザーにも影響を与えてしまう可能性があるので、影響範囲については事前にかなり入念にリサーチするようにしていました。
今回のプロジェクトでは、エウレカのValuesの1つでもある”One Team、 No Limits”を感じる場面が多かったです。プロジェクトが発足した当初は、プロジェクトの規模が大きすぎて、本当にできるのかなと思いながらスタートしたのですが、プロジェクトメンバー全員がお互いに協力しながら主体的に業務を進め、進め方もどんどんアップデートされて、途中これならリリースできると感じさせてくれました。あと、直接プロジェクトには関わっていないProduct Back-endチームのメンバーもすごくサポートしてくれました。アプリケーションの全体設計に関するBack-endの技術については、自分だけでは判断できない部分も多いですし、マネージャーや他のメンバーにレビューしてもらい、アドバイスもらって軌道修正したことも多々ありました。サポート=特別なことではなく、困っていたらサポートするのが普通というカルチャーが根づいているので、本当にありがたいなと感じています。
周囲の方からは今回のプロジェクトを通して、考えてから実行に移すまでの処理速度が格段に早くなったと言われます。自分個人としては2つの点で成長を感じています。1点目は、言語化能力の部分です。曖昧なタスクをもらっても自分なりに噛み砕いて、コストを考えた上で、エンジニア目線できちんと意見を伝えられるようになりました。2点目はグローバル視点で考えるという点です。日本に関する開発を担当している際も、これはグローバルでも使えるかなという視点を持てるようになりました。

エウレカ入社のきっかけとなったNariさん(右手前)とOgadyさん(右奥)と
会社の福利厚生の一つでもあるUdemyで技術について学んだり、学んだことを自分の中でしっかり定着させるために、個人ブログを書いてアウトプットするようにしています。あとは、本などで最新の技術トレンドを追うようにしています。技術が発達することでエンジニアとしての仕事がなくなるとネガティブに捉える人もいるかも知れませんが、自分は新しい技術を学んで活用することでスキルアップしたいと思うタイプなので、Back-end分野に限らず興味を持った新しい技術については積極的に吸収して、まずは手を動かして使ってみるよう心掛けています。
ペアーズは無事に韓国でリリースできたのですが、改善をしつつ、より良いプロダクトにしていきたいですし、ビジネス的にスケールできるように、より強固な基盤を作っていきたいと考えています。長期的な視点でいうと、アプリケーションだけでなくインフラの技術知見をもっと深めていきたいです。それによって、ユーザーに満足してもらうのはもちろん開発しやすい基盤を作ることで、開発するエンジニアがもっと楽しく働ける環境を実現したいです。
グローバル展開に興味がある、エンジニアとして技術的に深い知見を得て、もっと成長していきたいという方にとってとても楽しい環境だと思うので、そういった思いを持った方と一緒に働きたいですね。個人的な観点でいうと、自分が仕事を行う上で大切にしている軸が、何をやるのかと誰とやるのかです。何をやるのかでいうと、自分もペアーズを通してパートナーと出会って結婚したこともあり、誰かの人生をポジティブな方向に大きく変えることができるプロダクトに関われることにやりがいを感じています。また、日本発のプロダクトのグローバル展開に関われるチャンスはなかなかないので、そういった経験を積める環境はとても貴重だと思います。誰とやるのかについては、エンジニアに関して言えば、技術が大好きなテッキーな人が集まっていいるので、技術について深い議論を交わすこともできますし、技術的に難しいチャレンジに挑戦できる環境があります。エウレカ全体でいうと部署問わず、いいプロダクトを作っていきたいという熱い思いを持った人ばかりなので、本当に働きやすい環境だと思います。
エウレカでは一緒にペアーズの成長を盛り上げてくれる新たなメンバーを募集しています。カジュアル面談からも大歓迎です。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひエントリーください。たくさんのご応募をお待ちしております
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