戦略をかたちに─韓国展開プロジェクト始動からローンチまでの軌跡を辿る
写真:左Chelさん、右Demiさん
株式会社エウレカ(以下: エウレカ)は、恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営する企業です。その中で、韓国ローンチプロジェクトを統括したSr. Manager, Product Management (以下PdM)のChelさんと、Sr. Manager, Project Management & QA(以下PjM)のDemiさんに、ペアーズの韓国展開の裏側やエウレカでの働き方について伺いました。
👉 Chelさん:ビデオチャットアプリAzarを運営するHyperconnect(韓国)から2022年にエウレカへ異動し、現在はSr. Manager, Product Management としてProduct Managementチームを率いる (LinkedIn)
👉 Demiさん:2018年に中途入社し、現在はSr. Manager, Project ManagementとしてProject ManagementとQuality Assuranceチームを統括 (LinkedIn)

Chelさん:韓国の大学を卒業後、新卒でMatch Groupの傘下のHyperconnect (韓国)に入社し、複数のアプリのProduct Strategy戦略の立案やProduct Managementを経験しました。6年間働いたこともあり、このまま同じ会社にいても自分のやるべきことが想像できてしまうと感じ、転職を考え始めていました。その頃ちょうどHyperconnectとエウレカで一緒にプロジェクトを進めていて、エウレカのメンバーとのミーティングがありました。その中で自分のキャリアを考えているという話をしたところ、「ペアーズでは、Chelさんの担当領域を強化していきたいと思っているので、一緒に日本で働きませんか?」と声掛けがありました。当時はほとんど日本語が話せなかったので、迷いましたが、面白そうだと思いエウレカに異動しました。
Demiさん:前職は大手Platform企業で、広告代理店向けの業務系ツールのフロントエンドエンジニアとして働いていました。業務を続けていく中で、よりユーザーに向き合って、人の人生に影響を与えるもの作りに関わりたいと感じていました。その頃、ちょうどエウレカで働いている知人から、エウレカの”人生に「あってよかった」と思ってもらえるものを。”というミッションを教えてもらい、まさに自分が目指していることと同じだと思い応募しました。面接官も話しやすい方ばかりで、会社としての雰囲気もよかったので、入社を決めました。
Chelさん:Product Management (以下PdM) チームはペアーズの新機能の開発や既存機能のエンハンスに関するUXの設計や改善をリードする役割を担っています。PdMチームメンバーのバックグラウンドは多様ですが、メンバー全員がとても仲が良いのが特徴です。仲がいいからこそ、メンバー全員でフラットな立場で自由に意見を交換できる環境があります。例えば、メンバーが推進するプロジェクトについてチームに相談し、チーム全員でブレストする場を設けることもあります。メンバーごとに見る視点や意見も異なるので、様々な意見が飛び交います。もちろん最終的にはプロジェクトオーナーである相談者が意思決定するのですが、困った時は相談にすぐに乗ってくれたり、お互いに協力し合うというカルチャーがあります。
Demiさん:Project Management (以下PjM) チームは、ペアーズの開発に関わる全ての開発プロジェクトの進捗管理を行いながら、より良い開発手法や体制作りを推進していく立場です。ユーザーの⼈⽣に「あってよかった」と思ってもらえるものを届けるために、以下の3つの価値観を特に大切にしています。まず「連携⼒(Collaboration)」を高め、フェーズや職種を超えたスムーズな情報共有と協働を促進します。次に「信頼性(Reliability)」を確保し、安定した品質と再現性のあるプロセスを通してプロジェクトを成功に導きます。そして「透明性(Transparency)」を重視し、課題や進捗をオープンに共有して早期に発見・対応する仕組みを整えます。こうした基盤のもと、全体計画・進行管理からプロセス改善まで責任を持って遂行し、組織全体の成果と学習を広げていくことを目指しています。
Chelさん:エウレカでは2022年から一貫して、PdMチームで働いています。現在はSr. Managerとして、数名のメンバーをマネジメントしています。同時に、個人としてもProduct Managerとして、ペアーズに関する戦略設計から機能のLocalizationまで全領域を担当し、複数のプロジェクトの推進を行っています。
Demiさん:エウレカに入社した当初はWeb front-endエンジニアとして働き、PC版やスマホ版の技術を刷新するフルリニューアルのプロジェクトを担当していました。その中で、エンジニアとして自分が作りたいプロダクト作りに関わるよりも、いいプロダクトを作るためのチームや仕組みを作るということに興味を持ち、エンジニアをやりながらPjMのような役割をしていました。その後、社内でProject Managementチームを新しく立ち上げることになり、異動しました。現在は、ペアーズの開発に関連するプロジェクトを全て管理するProject ManagementチームとQuality AssuaranceチームのSr. Managerとして、数名のメンバーをマネージしながら、自身もPjMとして、プロジェクトを主導しています。

Chelさん:社内にユーザーの声や行動を調査して、分析を行うConsumer Insightチーム(以下CIチーム)があるのですが、2023年の夏頃にそのチームと一緒に韓国に出張する機会がありました。その際、ユーザーインタビューなどを通して、韓国のOnline Dating Appに関する市場調査を行いました。その市場調査で、韓国ユーザーのニーズとペアーズがマッチしているという話になり、2023年の冬にMatch Groupとエウレカのリーダーシップチームの承認が取れ、2024年から正式にペアーズの韓国展開を始動していくことになりました。
Demiさん:2023年の冬時点では、マネジメントチームなど一部のメンバーのみが韓国ローンチについて知っているという状況でした。2023年の間は、Chelさんと私とMuukiiさん(Mobile Director)の3人でミーティングをし、どのようにプロジェクトを進めていくかという戦略のプランニングをしていました。2024年1月から正式に韓国展開プロジェクトとしてキックオフした形です。
🔗 Muukiiさんの韓国展開プロジェクトに関するブログ記事
Demiさん:実際にプロダクトを作りきるまでの体制作りやコミュニケーションプランの作成、いつまでに何を決めるという、開発にあたって整理するべき箇所を明確にし、プロジェクト全体の進行管理を担当していました。通常のプロジェクトと異なる点は、新しい機能を作るのではなく、今ある機能を全て作り直すという点です。通常のプロジェクトだとPdMが機能設計を考え、議論をリードして、プロジェクトメンバーが意見しながらしていくというスタイルですが、韓国展開プロジェクトの場合は、プロジェクトの規模が大きく、キックオフ当初、PdMがChelさんのみだったということもあり、大規模なプロジェクトを1名のPdMが担当するというのは物理的に難しい状態でした。そこで、既存機能に対して知識の深いエンジニアや在籍歴の長いメンバーがどんどん意見を述べて、お互いに自分の担当領域にこだわりすぎずに、担当できる業務はどんどん巻き取って、みんなで協力しながら、プロジェクトを進めていきました。
Chelさん:私は、Demiさんが担当しているProject Management領域以外のProductに関わる全てをリードする立場でした。具体的には、要件や仕様を決めたりです。機能を作り直す以外にも、法務と連携して、ペアーズの韓国進出にあたって、ペアーズがきちんと韓国の法律に則っているかなども含め、リリースにあたって必要なオペレーションなどもほとんど全て担当していました。特にCIチームとは、今まで以上に頻繁にコミュニケーションをとっていました。ペアーズの韓国進出は社内で関わっているプロジェクトメンバーにとっても文化圏が異なるため、機能をLocalizationする際に、きちんとエビデンスをつけて関係者に説明するということが、より重要になってきます。そのため、Localization案のエビデンスとなるユーザーデータをCIチームから頻繁に提供してもらっていました。
Chelさん:韓国展開プロジェクトでの課題は、韓国だけをゴールにするのではなく中長期での事業戦略も見据えて、スケーラビリティのある機能設計を行う必要があった点です。例えば、韓国進出という観点ではAの方法が最適だけど、中長期での事業展開を見据えるとBの方法がいいのではないかなど、本質的に良い設計とは何かをみんなで議論しながら考えていくというのは初めての経験でした。もちろんチャレンジングではありましたが、プロジェクトメンバーと様々な角度から議論をすることができ、とても面白かったです。
Demiさん:アプリとして理想的な設計がある中で、ペアーズの韓国リリースが2025年3月6日と明確にスケジュールが決まっているプロジェクトでした。そのため、自分達が目指す理想像と現実のバランスを図りながら、どうすればリリース期日を守りながら、より良いプロダクトにできるのかを考え、タスクの優先順位を明確にし、実装に落とし込んでいくのが大変でした。タイトなスケジュールではありましたが、約30名のプロジェクトメンバー全員が一丸となって、期日内でできることはやりきったと感じています。
Chelさん:はい、ありました。ペアーズを正式に韓国にリリースする前に韓国ユーザー向けのβ版を作りました。Match Group傘下のHyperconnectに協力してもらい、Hyperconnectの既存ユーザーにこのβ版を使ってもらいました。実際に複数名のユーザーからフィードバックをもらう機会を設けることができ、スピードの面でもコストの面でも非常に助かりましたし、このような動きができたのはMatch Groupならではだと感じます。
Demiさん:過去にペアーズが韓国市場に進出して撤退した経緯もあったことから、2024年1月にプロジェクトが正式にキックオフする前は、再度の韓国進出に関して、個人の意見として一部批判的なメンバーもいたのも事実です。ただ、そういった意見を持っていたメンバーであっても韓国展開プロジェクトにアサインが決まると、会社としての決断を尊重し、プロとして積極的に意見を述べ、少しでも良いものにしていこうと自分の役割を全うしてくれていました。エウレカのValuesの一つに”Be the Driver”があるのですが、まさにこのKorea Lanchではプロジェクトメンバー全員がオーナーシップを持って、Driverとしてプロジェクトを進めてくれました。
Chelさん:今回の韓国展開プロジェクトは、すでに進んでいる日本のペアーズの開発を止めることなく、既存メンバーでペアーズを韓国にリリースするというものでした。日本のペアーズについても積極的な機能開発を行い、より良いものになるよう常にアップデートしている状況で、その勢いを止めることなく、ペアーズを韓国にリリースしていくというのは大変でした。PdMチームでいうと私がほぼ韓国展開のプロジェクトにかかりきりになるので、私がそれまで担当していた日本のペアーズに関連するプロジェクトは、他のPdMチームのメンバーが自分の業務にプラスして担当してリードしてくれていました。直接韓国展開プロジェクトに関わっていないメンバーも様々な面でサポートをしてくれ、今回のプロジェクトではエウレカのValuesの一つである”One Team, No Limits”をみんなが体現してくれていると改めて実感しました。

Chelさん:まずはペアーズを韓国でもしっかりと成長させていきたいです。韓国でも多くのユーザーがペアーズを使って、自分の人生をより豊かするパートナーを見つけて欲しいと思っています。長期的なキャリアの観点では、Hyperconnectからエウレカに異動して、新しい経験を積むことができ、個人的にはとてもよかったと思っているので、将来はMatch Groupの他の海外拠点で働いてみたいと考えています。
Demiさん:自分の仕事のモチベーションは、自分の目指している状況がある中で、理想とする状況に、どうしたらもっと近づけて少しでも良くしていけるのかを日々改善して、実行していくということです。もちろん大変なこともありますが、エウレカでは、それが実行できる環境や裁量を与えてもらっていると感じます。今後は組織がより良くなるように、今まで以上に大きな課題や難易度の高い課題に挑戦し、レベルアップしていきたいですね。
エウレカでは一緒にペアーズの成長を盛り上げてくれる新たなメンバーを募集しています。カジュアル面談からも大歓迎です。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひエントリーください。たくさんのご応募をお待ちしております!
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